電話がかかってきました。
「ヤマノベの認印を探しているのですが、
べが難しい字で」
「ハに口と方がありますが、どちらですか?」
「ハに口の方です」
「山野邉さんですね。少々お待ち下さい」
山邉さんはあっても山野邉さんは無し。
「お待たせしました。残念ながら、ありません」
「やっぱり。作って頂くことは、可能ですか?」
「可能ですが、1番簡単な認印でも2日間かかります」
「10ミリ丸の認印をお願いして、12ミリ丸になってしまいますか?」
「はあ?すいません。
言っていることが分かりません」
「他のお店で、10ミリ丸の認印をお願いしようとしたら、この苗字では、画数があって12ミリ丸になると言われたもので」
「そんなことないですよ。10ミリ丸は、10ミリ丸です。ちょっと難しいですけど、別に」
しばらくして、先ほど、電話したものですけどとご来店。
3本ご注文頂きました。
受け取りの時、
「どちらのお店で、12ミリ丸でないとできないと言われたんでしたか」
「新宿の昔からある(と思われる)ハンコ屋さんに言われました」
「チェーン店ではなく」
「チェーン店ではない所に言われたので、こちらに来た方が早いかなと思い頼みました。
キレイな出来上がりですね」
「どうして、12ミリでないとできないと言われたか、まったく分からないので、ブログに書いていいですか?」
「どうぞ」
バランスを考えてというより、とにかく文字を彫って、精一杯という感じですが、枠を均一に細く仕上げることで、印影はキレイに見えます。
12ミリであっても、バランス的には変わりませんのに、なぜ?
ハンコ屋さんは、あの小さい訂正印だって彫れるはずですよね?
2011年09月29日
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