2011年09月01日

同じモチーフを彫ると成長を感じる

前回に続き、やはり2本目のご注文の女性、理知的な方です。
「以前作って頂いたのと同じく名前の方で、今回はモチーフを入れて欲しいのですが。
銀行印にはモチーフを入れてイイと言われてましたよね」
「モチーフを入れたはんこは、どの銀行でも使用することができます。
モチーフは決っていますか?」
「はい、藤の花で」
「どうして、藤の花なのですか」
「苗字に『藤』が付きますので」
「なるほど、苗字からモチーフが決められるとイイですよね。
藤は上からさがっているイメージですが、どのようにしましょうか」

お店にある資料を見てもなかなか、思ったような藤の花が見つかりません。

この女性が日本の文様という本を見ながら
「これのこの部分が好きです」
「なるほどこの部分だけでしたら入りますね。
 デザイン化された文様の藤の花のイメージでいいんですね。
 あれ、この文様だと花がみんなハートになっていますね。
 藤の花はハートではなく、3つになっていて、
 先だけ、意識的にハートにするのが、しぶちかはんこ屋風なのに(笑)」

家紋の本をほらねとお見せします。
「そうですね。先だけ、ハートのほうがいいです」

藤の花で思い出すのは、マンガにも掲載された、家紋の藤に篆書で苗字を彫ったものです。
時を経て、チャレンジする藤、どのようになりますか。

彫り上がりを見ると、あれ洗練されたデザイン、
自分で褒めるなと声が聞こえてきそうですが(笑)
日々誰よりハンコのデザインについて考えている人が言うので間違いありません(笑)

藤100.jpg

受け取られて
「次は認印ですね」と帰って行かれました。
またお会いできることを楽しみにお待ちしております。
posted by 一日3本 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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