青森のねぶた、仙台の七夕、そしてもう一つは…
独身の時に、ファーストネームではんこを作って頂いたキレイな女性、結婚され
今度は、フルネームで、どんどん押せるなんでもないはんこのご注文でご来店です。
「3文字とカントウを入れたいのですが」
「カントウ?」
「秋田の竿燈祭り、東北三大まつりの一つなんですが。」
「東北三大まつりって…」
「青森のねぶた、仙台の七夕、そして秋田の竿燈です」
「竿燈、知りませんでした。まだまだですね」
iPhoneで竿燈祭りを画像検索します。
「もっとしなっているのが」
「3文字なので、1文字分スペースを使えば、なんとか彫れそうですね。
ちょうちんの数は、減らしていいですか」
「もちろん。(写真を見ながら)もっと長くて、しなっているのが」
「どうして、竿燈なんですか。秋田ご出身なんですか」
「東京です。最近見に行って」
やっと聞き出したのは、ご主人が現在は秋田勤務。
会いに行って、竿燈祭りを見て、このモチーフになったのです。
さて、孤独の作業を始めるにあたり、気になっていたのは、しなった感じです。
イラストを検索するうちに、とてもしなった感が出ているものを発見してしまいました。
そうか、遠近法で、手前(下)のちょうちんを大きくするといいんだと気付きました。
さて、ここで究極の選択です。
1.ちょうちんを1列削ると、だんぜん彫りやすくなります。
しかし、それには、遠近法の絵を直さなければなりません。
できそうですが、失敗すると、かなり時間のロスになります。
2.そのまま、ちょうちんを彫るのは、かなり細かいです。
そあ、どっちを選ぶ。!キュウキュウ!
はんこ屋なので、当然細かく彫るを選びます。
絵を描くより、彫る方が得意なんです(笑)
ということで、受け取りの時
「注文の時と変わってますね。
イメージ通りです。
どんどん押しますね」

【関連する記事】
ですがどんな印刀でやっているのでしょうかね。
企業秘密ですかね・・・・
荒彫りに彫刻機も使いますので、
彫るだけでしたら、プロのはんこ屋でしたら
こんくらい、できて当たり前と思いたいです。
印稿を書く技術は、また別ですが。
密刻をする人が髪の毛1本の太さまでは、
普通に彫れると書いてあった記事を
読んだことがありますので、
自分としては、彫る技術はまだまだです。
もし、東京近郊の方でしたら、
9月22、23日と池袋のサンシャインで開催される、
印章店向けの展示会に行くと
道具、彫刻機が見れると思います。
歯医者さんで歯を削る機械で、はんこも彫れます。