「できるかな?ひまわりは、花びらをたくさんつけないといけないから」と、
ざっと書いてみると
「もっと、子供が描いたようなヒマワリがいいのですが」
「あっ、そうだ。プロダクトデザイナーさんなら絵が描けますね。
ちょっと描いてみて下さい」
ちょっと描いて下さりながら
「実は私、絵が苦手なんです」
「えっ、そうなんですか」
「絵が苦手なのに、この仕事なので、いいのかなと思っていた時期もあったのですが、
上司に絵が苦手でもプロダクトデザインができることを示していけばと言われて、
割り切れました。
やっぱり、わかりにくいですね」
「絵が苦手とは、思わぬ共通点です。
花びらを丸くするといいのですね」と
再びざっと書いてみても、ピンと来ません。
「中を格子にすると、ひまわりらしく見えませんか」
「太さを変えれば、文字として分かりますね。
ホントだ。ひまわりになった」
さらに、いつものウサギに、今回は、ヒマワリなので、月ではなく太陽。
【口】は金魚鉢にみたて、金魚を入れ、空いた空間には蓮を入れます。
超大作の原案が決まりました。
「材料は何しますか?」
「象牙で」
「いいんですか」
「本格的印章を取り出したと思ったら、
この印影で(笑)、ギャップが面白いかなと思って」
絵の苦手な二人が組んで作った絵みたいなはんこ

デザインとはアイデアこそが重要と感じて頂けますか。
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