裏原宿、『松よし』さんで鰻をいただきました。
今回は仕事中に抜け出して、家族でランチです。
3年くらい前から、一年に3、4回ご来店頂いているお得意さまが、
『松よし』さんのおとうさんとおかあさんです。
年賀状用のスタンプを買われたり、
名刺、住所のゴム印などを注文して頂いたりしています。
同窓会の文面を一緒に考えてくれないかとも言われましたが、
それは、はんこ屋の業務をかなり越えているので、
文例のコピーと、アドバイスに留めました。
何かわからないことがあったら、知っていそうな人に聞きに行く、
商店街のお付き合いは本来こういうものなのだなと思いました。
大分仲良くなっているので、
「うなぎを食べに行かなきゃ。」というと
「もう息子の代になっているから、
おとうさんがいないとサービスできないから来なくていいわよ」
と言われます。こんな会話を2度3度と繰り返していました。
1ヶ月くらい前に、おかあさんが来店された時、
またこの会話を繰り返し、
更に「インターネットでも上の方にあるのよ」と言われました。
鰻の人気ランキングなのか検索なのか
具体的なことはわかりませんが、これが最後の一押しとなり
行ってみるしかないと思いました。
家族に話すと自分だけ、美味しい鰻を食べるのはずるいと、
夏休みに家族でランチになりました。
おとうさんも昼の時間しか、お店に出ていないとのことで、
ちょうどよかったです。
おとうさんがいると鰻をちょっとサービスしてくれる
というのでなお楽しみです。
いよいよ当日、渋谷からは池袋行きの都バスに乗って、
神宮前1丁目で降ります。
明治通のを反対側にわたるとBEAMSがあります。
そして1本裏の筋に入ると、そこが噂に聞く裏原宿のようです。
裏といっても華やかです。
松よしさんは、直ぐに見つかりました。
お店の前にうなぎが泳いでいます。
ランチメニューは1000円で色々あります。
「こんにちは、渋谷のはんこ屋です。
家族4人で来てしまいました」
「表参道にでも来たの?」
「ここに来たくて来ました」
「すぐにわかった」
「ちょっと迷いました」
注文は、もちろんおとうさんが焼いてくれる「うな丼4つです」
店内には、高齢な女性が一人、うなぎを食べていました。
お土産のうな重も用意してもらっていました。
原宿地元にお得意様のようです。
しぶちかでは、見かけない感じの方でした。
うな丼が出て来ました。
「美味しそう、美味しい。」
と息子と二人食べ始めると
娘が「写真いいの?」またやってしまいました。
娘のうな丼の写真を撮らせてもらいました(笑)

ただし、これは、おとうさんがサービスしてくれたうな丼で
通常のものとは違います。
うなぎの美味しさをどのように表現したらよいのか、
泥くささは、まったくなく、芳醇な美味しさが口の中に広がり
山椒をふることで、一段と味がしまり、食べていくうちに
活力が充実していくのを感じることができます。
まあとにかく、スーパーの試食のうなぎとは、別のものです。
そうこうしていると、50代の男性のお客様が道を尋ねながら
入ってきました。ランチタイムなのに、ランチメニューではない
うな重のそれも松を頼みます。
これまた渋谷にいない感じのおじさんです。
次に30代の男性が入ってきて、日替わりの松花堂弁当を頼みます。
おかあさんオススメの息子さんのメニューです。
今度頼んでみたいな〜
もう満腹。おいしいうなぎを裏原でいただきました。
ありがとう、松よしのおとうさん、おかあさん。
おとうさんもはんこ屋に来る時とは、
違うピリッと山椒のような表情でした。
「おかあさんに、わざわざ来てくれたと言っておくよ」
ホント行って良かったです。
おかあさんに聞いたところ、今年の2月で食品のお店が閉まり
だいこん1本、豆腐一丁買うにも、東急まで来るそうです。
裏原宿の家賃相場は坪8〜10万円、15坪もあって
ブティックに貸せば、月150万くらいの家賃収入。
いくら一生懸命やおややってもそこまで売れない。
そういうわけで、商店街のもとからお店がなくなってしまったそうです。
いいような悪いようなウラハラなお話です。
渋谷のはんこの店の地図、ハンコのインターネット通販は東堂印章公式サイトへ
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