2011年06月08日

作品と呼んでいいでしょう

「お客様は、正しい手順を踏んで、(凝ったハンコを)ご注文頂きましたので、
こんなハンコになりました。これは、作品と呼んでいいですよね」
「もちろん、いいですよ」
「いきなり、来てこんなハンコといわれても、ちょっと無理ですが、
 お客様のように、まず象牙の彫り直しで実印、ご紹介頂いた方は4本ご注文頂きました。
 実印の出来栄えから、ホントは、もっと押して自慢したいところですが、
 実印なので、そうもいかず、どんどん押して自慢するための、認印のご注文、
 頑張りがいがありました。あんみつも美味しかったし(笑)」
「今日は、ここに1番に来たので、あんみつありません(笑)」

「お客様の富士山を左に寄せることと雪のラインを入れるアイデアが活きました。
 絵が描けないので、今回の先生は横山大観先生で、富士山の中のライン、何度も書き直しました。
 ざっと書いた時に左側にあった波しぶきを右にしたのは、左ばかり重くなってしまったからです」

こちらで完成。
岸辺の富士山100.jpg
見事な調和(笑)

「荒見さんはチョコレート食べます」
「もちろん、甘い物ならなんでも」
「これそこで買ったんですけど、私の好きなチョコレートなので、どうぞ」
手土産の渡し方が、さりげなく、大人な素敵な女性です。

「もう1本頼みたいんですけど」
「えっ」
「前の注文の時に、もう1本頼もうとしたら、荒見さんが受け取りの時にと言いましたよ」
「全然忘れてました。では、気持ちを立て直してお受けします(笑)」
「荒見さんのはんこを見ると誰かにプレゼントしたくなって、それで今度はプレゼント用に」

もうかなり親しくなったお客様、はんこ屋のお節介ないたずら心の扉が開かれます!
posted by 一日3本 at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック