銀行印(またはお仕事用の認印)で、1番多いご注文が12ミリ丸、次が13.5ミリ丸、
たまに10.5ミリ丸です。
姓または名のみをお彫りする場合、12ミリ丸が自分中のイメージにあり、
印稿もそのサイズを念頭に書いている気がします。
12ミリ丸は、原稿のイメージ通り、
13.5ミリ丸は、印原稿より立派に伸びやかに彫り上がります。
自分としてはですが(笑)
10.5ミリ丸ですと、自分として窮屈感があります。
印相体の書体に限った場合ですが。
お得意様から3本セットを4名様分、ご注文頂いてこともあり、
5月は、黒水牛10.5ミリ丸を結構彫りました。
その時に、黒水牛12ミリ丸より、10.5ミリ丸の方が、
印相体の場合時間がかかっていることに気付いてしまったのです。
彫る技術がつたないと言われてしまえば、それまでですが(苦笑)
黒水牛10.5ミリ丸で、仕上げで失敗して、何度もやり直した経験が有りますので、
ゆっくり慎重に彫る癖があるのかも知れません。
そこで、10.5ミリ丸用には、印稿段階からサイズを意識して、
書くべきではないかと、彫り終わった今、思い始めたのです。
モチーフ入りで10.5ミリ丸は、形にならないので、
ほぼ受けなくなったことを思い出せ、はんこ屋さん(笑)
枠との接点が多くなる漢字でも、12ミリ丸では簡単なことが、
10.5ミリ丸では難しく、慎重に彫らないと、失敗してしまいます。
面積の問題です。
印材は、尺貫法が生きていて、1.5ミリ刻みにサイズがあります。
よく、「15ミリ丸と16.5ミリ丸では、直径は1.5ミリの違いですが、
面積が違うので、大きいと見栄えがします。」と説明しています。
この際、面積を計算してみましょう。
円の面積の求め方は半径×半径×3.14(円周率)ですよね。
あれ、円周率ってなんだつけ?
思い出せません(苦笑)
3.14…がゆとり教育では、3になってしまったことしか思い出せません。
ネットで、調べてみると、円の面積の求め方の教え方を伝えているページに当たり、
とても良く分かりました。こんな授業受けたかったな。
かい摘んで、円周率は円周÷直径、例えば直径4センチの円と
それを囲んでいる4センチの正方形を考えます。
半径×半径(2センチ×2センチ)、これの4倍が正方形の面積です。16平方センチ
3.14倍が円の面積なわけです。12.6.
4倍か3.14倍かの違いが、正方形と円の面積の違いだったんですね。
大きな角印を彫るのに、時間がかかるわけです。
10.5ミリ丸の面積は86.5平方ミリ
12ミリ丸の面積は113
13.5ミリ丸の面積は143.1
15ミリ丸の面積は176.6
16.5ミリ丸の面積は201
さすが、掛け算(笑)違いが、はっきりしました。
とともに、なぜ仕事が遅いか、このブログを書いていて、分かった気がします。
寄り道が多い(笑)
*
本題に戻り、普通に12ミリ丸用と、10.5ミリ丸用はできるだけ、接点数減らして、
八方位は、当然、網羅します。
今更ながら、サイズと印稿の関係を見直したはんこ屋でした。
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