2011年05月31日

琴柱、コトバシラではなくコトジ

「モチーフは、これなんですが」
ネットで探して、プリントしてきてくれたものが、
1枚の紙の中にいくつか画像がまとめてあります。
感心したのは、お琴の写真とイラストがあることです。
写真で形を知り、イラストで、省略の仕方を学ぶことが分かっていてくれているようです。
「琴か」
「無理でしたら、こちらのコトジでいいのですが。爪よりコトジで、琴と分かりますので」
ざっと書き始め、琴は大きく彫らないと無理なので、文字の一部にして、
コトジもこの辺りに入りますね。
なぜ、琴なのかをお尋ねしたところ、
大学のサークルで、琴を始め、その時の先生がとても良い先生で、
卒業後もその先生に習っているそうです。

「空間ができるので、琴ですから、桜の花びらでも、入れときますか。」
「お琴は、コトジのセッティングが重要で、セッティングされていれば、
 桜は簡単に弾けますよ」
「そうなんですか。コトジでチューニングなんですね」
「じゃらんと弾いても、ちゃんと聞こえますから、コトジのセッティングさえ、されていれば
 桜なら15分くらいで弾けるようになれます。」
「そうなんですか、ギターのオープンチューニングみたいなんですね。」
 なんか琴が弾けると、カッコイイじゃないですか。
 弾いてみたい(笑)」
なんども、琴でなくて琴柱でいいんですよと言われましたが、
琴がモチーフで、琴入れないのはオカシイと思い込み、聞く耳ありませんでした(笑)
当然の展開として、この時、コトジにしましょうと言っておけば良かったのにと
思うわけです(笑)

自分でも琴のことをざっと調べてみます。
コトジは琴柱、コトバシラと書くんだ。
持ってきて頂いたコトバシラの写真なぜ、真横からでなく
上からの写真なんだろう。そうか、琴を弾く時は、上から見るからだ。
で、立体的に彫ろうとしましたが、サイズ的に無理でした。

しかし、コトバシラの重要性に気付いてしまいましたが、
琴を彫る上で、なんとなくでも、コトバシラを現したいです。

ということで、大変な戦いが始まってしまいました。
キレイに彫ってはダメです。コトバシラ部分を残して彫る必要がありました。

image-20110531225552.png

受け取りの時、これと手土産を頂きました。
鳩サブレのお店の『鳩サブレ』と『きざはし』です。
琴を彫ると言った時に、もう手土産持って来ないと思ったそうです。
『きざはし』は信玄餅に通じる味で、こがしきなこが別に入っているのですが
億劫がらずに、かけましょう。

琴の楽譜も頂き、琴につて教えてくれました。
古典は先生と1対1で覚えるものだそうです。
自然と早くなっていたりして、楽譜には表せない部分あるそうです。

流派は、大きく分けると2つあり、爪が水平なものを使うところと、
カーブしている爪を使うはところがあり、
爪の水平な方は、ことに対してナナメに座る必要があるそうです。

この時、琴、封印と言ったのですが、
この方には是非とも、小さな子供たち教えて欲しいとお願いしました。
となるとお琴の終了証に押す用の琴入りのはんこを、ご注文頂きたいので、封印しません。
また、いつかをお待ちしております。
琴.JPG
posted by 一日3本 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | モチーフ入り印鑑 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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