2011年04月08日

二重枠は、高貴な印?

はんこ屋さん向けの業界誌。現代印章3月号に面白い質問がありました。
「社会的地位の高い人の印は二重枠というのは、間違っているか?
 二重枠のはんを作るのにセオリーがあるのか?」というものです。
このはんこ屋さん30年はんこ屋をしていて、一度も二重枠のはんこを彫ったことがないそうで
そのお店には、身分の高い人が来ないからだと嘆いています(苦笑)

回答は、徳川家の将軍さんは、書面に花王とともに丸い二重枠の実印を押したそうです。
また天皇御陵印や神社印が角印の二重枠にしていることが多いので、
二重枠は、高貴なイメージになっているのでしょう。
一般の人のはんこの中にも二重枠になっているものはあり、
龍や鳳凰などが枠になっているものもあります。

二重枠のセオリーはなく、美的感性によるそうです。

しぶちかはんこ屋では、モチーフを彫る前から、二重枠彫ったことがあります。
印相体にこだわっているので、今ではあまりありませんが、
龍の枠は、八方位を網羅しつつ、我ながら良くできました(笑)

この質問のはんこ屋さん、とても良いですよね。
是非、二重枠のはんこ始めて欲しいです。
雑誌には学び方は書いていませんでしたが、
おせっかいですので、ちょっと書いてみましょう。
学び方としては、
1.自分が良いと思った二重枠のはんこを実際に模刻しましょう。
 彫り方は、完全手彫りで、手仕上げでも、どちらでも構いません。
 自分の普段している彫り方でしてみましょう。
 印稿は、トレースして作成しましょう。
 最後まで彫り上げることが肝心です。
 その際、最終的には、自分なりバランスを整えてみましょう。
 例えば、雑誌に載っている綱吉さんのはんこ、枠から、もう少し字を離した方がよくなると
 思えます。
綱吉.JPG
(トレースせずに見てざっと書いてみました。ステキなデザインです)


2.自分の名前で二重枠で彫ってみましょう。
 ポイントは、親子枠(外側を太く、内側を細くするもの)この太さのバランスです。
 はんこはコントラストで美しく見せるものですから、同じ太さの枠より太さの違う枠の方が
 バランスがとりやすいと思います。
 そして、文字の太さですが、徳川家の将軍さんのはんこは、文字も細くなっています。
 予想ですが、多分花王がとても太いので、
 並べて押す実印は文字を細くしたのではないでしょうか。
 個人的には、文字は太い方が良いと思います。

 今度はトレースせずに、二重枠の印稿を作成してみましょう。
 そしてこれも彫り上げ、見本にしましょう。
 そして、お客様がいらしたら、そのはんこを見せ、
 高貴な人は二重枠の話をすれば、二重枠の注文も出てくると思いますよ。

 個性的なはんこ屋さんが、増えていかないと。
posted by 一日3本 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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