スポーツ団体さんの表彰状押印用です。
30ミリ角までしか自分では彫ったことがありませんでしたので、
ちょっと緊張し、文字の太さと枠の太さの関係を掴むために、
一度練習で、ざっと彫ってから、本番に臨みましたので、
時間はかかりましたが、納得のいく出来栄えになりました。
納品する際に、こんな大きさのケースはありませんし、
どうしたものかと印材屋さんに相談すると
「昔はよく、ダンボールなどの厚紙でキャップを作ったそうですよ。
ぼくは作り方知りませんが、はんこ屋さんの先輩方ならご存知のはずですよ。
聞いてみて下さい」
で、聞いてみると、はんこ屋の先輩も最近36ミリ角を彫ったそうで
「特大の皮袋に入れて渡したよ。特大なら入るよ
昔はキャップ作ったね。上に布を貼ると見栄えがするよ」
作り方は、どのようでも良く、布をはるのがポイントでした。
「それと、うちでは印矩(インク)をサービスしたよ。
高いのもあるけど数百円のプラスチックのもので十分使えるから。
36ミリ角くらいになると一回で上手く押せないので、
印矩を使えば、2度押ししても、大丈夫だから」
「えっ、印矩ってそんな使い方するんですか?
ただ角印まっすぐ押すためのものと思っていました」
「落款印の本に、印矩を使って作品に落款印を押せば、
重ね押しでキレイに押せると書いてあったから、一般的な使い方と思うよ」
「全然知りませんでした。まだまだですね」
ということで、数百円の印矩を印材屋さんにお願いしたのですが、
印章の友という3点セット(スタンプスケール(印矩)、印マット、印鑑拭き)577円しか
今はないと言われ、それを仕入れて実験したところ、
確かに2度押しで、鮮やかに押せます。

(上21ミリ角、下36ミリ角)
でも、1回でキレイに押せるはんこ作りを目指しているので、
36ミリ角でも、袋に一回で押したものに入れてお渡ししました。