2006年05月16日

完全手彫りvs手彫り1

<手彫りとは>
印章組合では、完全手彫り、手仕上げ、機械彫りと3つに分けています。
手仕上げの範疇が広すぎて、一般の方にかえって誤解を招いています。

当店では、印稿を手で書き、
仕上げ刀を用いて手で仕上げる昔ながらの印鑑の作成方法を
「手彫り」と呼んでいます。

なぜ昔からというと、今の彫刻機の二世代前、
光電式と呼ばれ彫刻機がありました。
10倍の大きさに書いた印稿の黒白を読み取り、
印鑑を彫刻するものです。
もちろんできるのは、荒彫りまでで、
仕上げの必要があります。
高度成長期の東京で、この光電式の発明が無ければ、
会社登記印や個人の実印が注文してからできるまで、
2〜3ヵ月はかかったであろうと言われています。

ある意味日本支えた光電式を用いた彫刻法
(印稿を手で書き、荒彫りは彫刻機、仕上げは仕上げ刀を使って手で)
が「手彫り」です。

更に一世代前のオオノギ式と言われる彫刻機がありました。
字入れした印材(印材に直接文字を逆さまに書いた状態)をはさみ、
回転している彫刻針を両手で操り荒彫りするものです。
小さな小さなドリルと思って頂ければ、良いと思います。
10年位前まで、当店でも使用していました。
私も初めて彫ったのが、このオオノギ式を使ってで
柘小判に「王」と彫りました。
完全手彫りに限りなく近いのですが、
印章組合の規定では、完全手彫りにならないようです。

完全手彫りを格付けするのは、
日本の伝統芸を守るという意味では良いかも知れませんが、
彫刻機も所詮道具。
完全手彫りか手彫りかではなく、
それを使う職人の技量で印鑑できが異なります。

印材屋さんの話によると東京にもまだ3人、
完全手彫りの所があるそうです。
「上手いの?」と聞いてみたところ
「独特です」とアイマイな答え。
「東京で、今だに完全手彫りなんて暇なの?」
「こだわってやっているようです。」

「完全手彫りでも印稿を手で書いて手仕上げでも、
 できは変わらないと思うけど、どう思う?」
「変わりませんよ。印影ではなくて
 印面の平らな部分に印刀の後があるかどうかですよ」

完全手彫りで、いったいいくら取るんだろう。
初代のおじいちゃんの頃は、
会社設立のための印鑑の注文があると、
1ヵ月遊んで暮らせる位の金額だったそうです。
(先週は注文が集中して会社設立印が5社、
 5ヵ月遊んで暮らせたらいいんですけど(笑))

現在完全手彫りのお店がどの位の金額をとるのかわかりませんが、
印材屋さんの売上(仕入)ライキングの上位にはないようです。

手彫りのお店の地図、ハンコのインターネット通販は東堂印章公式サイトへ

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この記事へのコメント
今日やっと しぶちかさんの質問にお答えできました(~_~;)しぶちかさんの質問に関連して皆さんに伝えたい事があったのに 今日は書けませんでした・・・
Posted by tsujigaito.com at 2006年05月17日 15:42
てんちょうさんもお忙しいのですね。
早速エンジンオイルの件
読ませてもらいます。
Posted by 一日5本 at 2006年05月17日 16:08
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