「彫り直しは縁起的にはどうなんですか」
「印相学では印鑑はその人の分身と考えますから、
その人の一生が終われば、印鑑の寿命も終わったと考えます。
印相学上、彫り直しは縁起が良いとは言えません。
しかし、象牙はワシントン条約以降、
2、3年に一度政府の許可のもとにしか入って来ません。
その象牙は、油が抜けてしまっているもの、
やけて色が悪いものなどあまり良いものはありません。
お客様のお持ちの象牙は、とても良いものなので、
彫り直して新たに生まれ変わったと考えれば、
縁起が悪いとも言えないでしょう。
形見としてお持ちになるのなら、実印は適したものですし。」
「どのくらい短くなるの」
「お客様の象牙は、表面にもキズがなくきれいなものですので、
3ミリくらい短くなります。
もし縁起に凄くこだわるなら現在75ミリありますから、
印相学上、意味のある60ミリにすることもできます。
還暦の60才と同じで干支が一回りする60に意味があるとされています」
「なんでこの印鑑は長いんだろう」
「印鑑は短いと短命につながるといい、
長いと長命につながるといいます。
それより、長いものはテコの原理で押しやすさがあります」
「短いと押しにくいのは知ってたけど、長いと押しやすいの」
「昔、銀行にお勤めの方は、
仕事用に90ミリの長さの印鑑を使っていたくらいで
本当に長いものは押しやすいんです。
素材的にも象牙は押しやすいんですけど」
「名前だけ彫ってもらおうと思っているんだけど」
まだまだ続くお客様の質問、
はんこ屋職人さんは、注文までたどり着くことができるのでしょうか?
またまたつづく
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