会社設立3本セットを注文したいのだが、
今デザイナーさんにハンコのデザインをお願いしていて、そ
のデザインで彫れますかという質問です。
「多分、彫れますけど、手作業なので、完全にはそのデザイン通りにはなりません。
デザイナーさんは広く色々なデザインができますが、はんこ屋はハンコのデザインが専門。
丸や四角の中の小さなデザインははんこ屋の方が専門で、
従来のはんこに近いデザインですと直したくなり、
自分の中にない、まったく新しいものでしたら、それはそれで面白く、
できるだけそのデザインを再現しますが」
「そうですよね。はんこのデザインは専門ですよね」
「入れたいロゴなどがありましたら、それを示して頂き、文字はオマカセにして頂いたほうが…」
以前お彫りしたモチーフ入り会社をお見せしました。
「いやスゴイですね。いいな。デザイナーと相談して、また来ます」と帰っていかれました。
また直ぐにご来店。
「これなんですけど」とメガネを黒一色でデザインしたものをお持ちになりました。
「これならなんとかなりそうです。デザイナーさんは?」
「縁起の面とか調べていて、まだ手付かずだったのでストップさせました。
デザイナーは同居していたこともある友人で、
結婚式の時、このメガネのデザインを作製してくれ、メガネ結婚式をしたんです。」
「デザイナーさんの仕事を取ってしまったかなと思って」
「友人なので、気にせずに」
どのように、そのメガネを織り込むか相談しながら、ざっと書きます。
代表登記印は決まり、次に銀行印。
「同じでは、つまらないので、メガネに角度をつけるとしたら、どっち側が上ですか?」
「右かな右肩上がりで」
「そうですよね。あっこうすればメガネが『印』の字の一部になりますね」
角印ははっきりメガネがわかった方が良いということで、そのようにしました。
ざっと書いたものをお客様がケータイで写真を撮り、「嫁に見せます」と言っていました。
そういえば、先日もざっと書いたものを写真に撮っていかれる人がいました。
その前には、不採用になったざっと書いたものを記念に持ち帰った人がいます。
自分的には落書きに近く、実力ではないので、残されてもなと、ちょっと思います(笑)
「ブログを読んだので」と手土産を頂きました。
最近、Foodshowに新しく入った大学芋で、細いのが新鮮な感覚で美味しいです。
そして楽しいおしゃべりは、終わり、孤独な作業の始まりです。
会社の代表登記印、二重枠で外側に会社名ですが、
関東では先頭が一番上の正面に配置するのが主流で、
関西では先頭を正面よりやや右、文字の左側が真ん中に来るように配置するのが
主流と言われていました(確認はしていません)
自分では、正面から始めないと違和感があったのですが、ある時に気付きました。
関東式では、一番上の枠に付けることができない文字がけっこうあります。
例えば今回の『H』。
ところが関西式にするとたいていの文字で、
一番上の仕事運と言われている中心に接することができます。
さすが印相体の本場です。
ごく最近このことに気付き、
会社印を印相体でご注文の場合、先頭の文字によって始める位置を変えるようになりました。
メガネを内側の代表取締役印の中に大きく大胆に入れ、文字の一部も構成させました。
よく思い付けるよなと他人事のように思えます(笑)
更にメガネの中に−+が表れました。
これは偶然で、メガネ屋さんにとって+−は、
ドライバーを含めて必須アイテムな気がします。
それが表れるなんて鳥肌です。
受け取りの際、「なんかお疲れ様ですね」
「今日は、以前自分が彫った凝ったはんこ(角印)を
東京、大阪と2ヵ所に置いておきたいので近いものをもう一本彫ってくれと言われ、
自分の彫ったはんこがお手本だとつらくて(苦笑)」
「それは、確かに辛そうですね」
「せっかく仲良くなったのに神戸に帰ってしまうですね。
まだ裸眼で大丈夫なのですが、メガネを作る時は行きたかったのですが」
「東京へは年に何度か来るので、その時は顔出します」

久々に会社印の印影公開にご協力頂きました。
アルファベットの会社名の印相体もほらこの通り。
渋谷スクランブル交差点下の地下街『しぶちか』にあります・東堂印章公式サイトへ

先日はお世話になりました。
記事を書くとおっしゃていましたので、拝見させていただきました!!
会社も今週設立予定で、ハンコも大活躍です!!
(あたりまえか。。)
眼鏡が入ってるーと周りの反応も絶好調ですよー
また機会があればお伺いさせていただきます。
それではお元気で。