「ここではんこを作ると会社が潰れないとヒトに聞いて、作り、
それを励みに、12年経ちましたが、
なんとか潰れずにやっています。
引越しの際にそのはんこが見えなくなってしまい、
作るならここと再び来ました」
お持ち頂いた印影を見ると父が彫った、
一般的な篆書体の代表印です。
同じ篆書体でお彫りしても印影は変わるので、
登録し直す必要があることを説明して、お受けしました。
有り難いかぎりです。
うちで会社印を作っても、
潰れないということは、ありません(苦笑)
この方の場合、間違えなくご本人の意思の強さでしょう。
結局のところ、良いはんことは、どういうものでしょう。
3.自分にとって最高のはんこを手に入れたと実感できるモノ
本当は、しっかりとしたお店でハンコを頼みたかったけど、
時間がなかったので、とりあえず間に合わせで
(既製品を)買った、(機械彫りで)作った。
よく聞く話です。
こういう人が、何か良くないことが、起こった時、
ハンコのせいではと考えてしまいがちです。
そこが問題です。
ちゃんとしたハンコをお持ちの方は、ハンコのせいなどにせず、
本当の原因をつきとめ、
次に向かっていけるのではないでしょうか。
結局のところ、良い印章とは、書体や印材ではなく
使うヒトにとって、1番良いものを手にしたと
実感できるものなのではないでしょうか。
4.はんこは縁起モノと理解して
小さい会社に勤めて、すぐに言われたことは、
「名前を名乗る機会は一人に対して1回だけ、
はっきり伝わるように言いなさい」
名前の大切さを教わりました。
はんこは、自分の名前が刻まれたもの、
故に自分の分身と考え、縁起を感じるのは、当然のこと。
はんこで開運などと言うと怪しげで、
法律上もぎりぎりだそうです。
はんこは、自分の分身ですから、自分を見られている、
センスを問われているのです。
モチーフ入りの印相体で、ご印鑑を作って戴いた方に
縁起を聞かれると
「今までに印相体でモチーフを入れたはんこはなかったので
縁起は分かりません。八方位を意識して一生懸命彫りました。
あとは、お客様が良い方向に進んでくれれば
モチーフ入り印鑑は縁起の良いはんこと言われます」
あなたの分身が大量生産のものであったり
欠けて傷ついていませんように。
渋谷スクランブル交差点下・東堂印章公式サイトへ
2010年06月24日
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