お札の表面に使われている印鑑「総裁之印」と同じ書体で
彫って欲しいと言われたどうしますか?
篆書で○に四角く入れれば、それで良いでしょう。
でも、最近は色々なことが見えてしまうので、
「総裁之印」を研究してみました。
2代目の父がお客様に、○に四角く入れる篆書で
お札に使われていることから紙幣体と呼ばれていますと
説明しながら、見せていたのが、この書体見本です。
このように、刷り込まれていましたので、
柔らかめの篆書を四角く入れるものと思っていました。
今回、お札に使われている書体で彫って欲しいというお客様に
その雰囲気を出すには、大きさを合わせ
「○○之印」と4文字彫ると良いと提案してみました。
しかし、印相体は若い頃、有名な印相家に
彫ってもらったことがあるが、良いことがなく、
ならば、もうお札に使ってある書体ということで
そんなに「総裁之印」に強いこだわりがあるわけではないので、
小さいサイズで2文字で、となりました。
こだわるなら実際に「総裁之印」を彫った人のひ孫さんのお店に
行ってみてはとも提案してみました。
ご注文時にざっと柔らかく書いてみると、あれ雰囲気が違います。
お客様からも、もっと直線的であることを指摘されました。
思い込んでいた感じと違います。
そこで「総裁之印」の特徴をとらえるために、
軽くトレースしてみました。
ホントに直線的で少しだけ、ナナメの線と曲線があるだけで
あまり特徴のないオーソドックス堅めの篆書体とわかりました。
印章新体と呼ばれる書体です。
「総」が旧字の「總」になっています。
そのためにハンコの中「總」に嫌いな×が2つも
彫ってあることに気付きました。
やはりそろそろ作り直した方が良いのではないでしょうか(笑)
完全手彫りで、これだけきちっと彫ってあることで
彫る技術は上手なことがあらてめて、わかりました。
トレースして字の特徴を掴み、
さらには、枠に対しての文字の大きさの比率をはかり、
15ミリ丸の枠に対して11ミリ四方の文字配置でした。
この比率で堅い篆書で四隅を枠につけて完成。
もの凄く時間をかけて、紙幣体を意識してお彫りしたのですが、
自分としては、柔らかい篆書が好きです。
その次にお彫りしたのが、篆書で会社用の角印。
すでに印相体で個人の実印を作られた方なので
信頼されて自由に彫らせてもらいました(笑)
モチーフ(三階松)に目がいきがちですが、
真ん中の行の「松の房」が久々に篆書を勉強した成果です。
東京の渋谷駅ハチ公広場下のはんこ店の地図(隣はメガネ屋さんです)、
ハンコのインターネット通販は東堂印章公式サイトへ

いつも投票ありがとうございます⇒

隣にあったソフトバンクショップの店長の嫁です。
感想を、と思ったんですけど、
メアドわかんないし、と思って
ここにコメントしちゃいました。
「奥村」ハンコありがとうございました。
とっても気に入りました。
つい最近、銀行印にしてきたところです。
自分で想像していたより
天道虫も、ハチの足跡もすっごくキレイだし、
自慢のハンコとして、
mixiに載せました(笑)
周りの評判もすごく良くて、
みんな作りたがってるんですけど、
渋谷なのがネックみたいです(笑)
千葉からは遠いんで・・・。
自慢の「奥村」印なんで、
ぜひブログに載せてください。
いない日曜日に受け取られてしまい
連絡お待ちしておりました。
事前にブログを読んでおられたと
お聞きしていましたから
あれを気に入らないはないと
思っていましたが(笑)
では、近日中に公開させてもらいます。
口コミもありがとうございます。
はんこを作るタイミングが来た時にきっと
縁のある人は、遠くても来店して頂けると
信じております。
これからも宣伝よろしくお願いします(笑)