次の展開として、やるべきことは、わかっていました。
印相体は、ゴジック体と同じように文字の太さを均一に見せます。
新しい感じに彫るためには、
文字の太さを変えて強弱を付ければ良いでしょう。
しかし、そこで足かせとなっているのが、
あの有名な印相屋さんの印影。
太い細いの強弱をつけるには、
文字は単純な形にした方が効果があるでしょう。
そのようなハンコばかりを作っているにもかかわらず
デザイン的に良いものとあまり良くないものを
見てしまっているので、
自分が試みても
うまくいかない名前もあるのではないかと思ってしまいます。
(多分あそこはデザイン勝負ではないので、それで良いのでしょう)
更には、線の太い細いを考慮すると、
デザイン的に無限に広がり過ぎて
難しく、まずは何かルールを作って
太い細いをつけた方が良いと考えられます。
そのルールを探るために、
あの印相屋さんの印影をちょっぴり研究して、
そんな雰囲気で別の名前を書いてみましょう。
思いのほか、太い細いはなく、ハネの部分が太くなるのと
笑い顔に見せるために下向きのカーブが二つ必要とわかりました。
2回目に書いたもの
3回目に書いたもの
印相屋さんとは、ちょっと違いますが、まとまって来ました。
でも、好みではないかな。
新書体リリースまでは、まだまだ研究の余地があります。
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