2009年01月31日

How Crazy !!!

他では、絶対手に入らない代表印を手に入れたchickiさん、
無事登記できましたの報告と今度は角印のご注文です。
やっぱり?手土産付きです(笑)

角印はより自由ですので、大変です。
一度変わったはんこを手に入れた方の要求はエスカレートし
更に変わったはんこでないと納得できなくなっています(笑)

どんなものが好きか聞いてみると
「雲と波と富士山。
 ひいおじいさんが富士山のカメラマンで、
それもあって母も私も富士山が好きなんです」
「今年の富士山キレイですよね。ちょうどよく雪が積もって」

「そうですね。
ひいおじいさんの富士山の写真、千円札に使われているんです。
以前、五千円札に使われていた時にはもっと大きかったんですが」
「スゴイ!ならば富士山を入れないと、
雲はこんな形で彫ったことがありますが」

「形より流れている感じが雲も波も好きなのです。
自分で考えたロゴも波と雲が流れている感じで、
ここは富士山です」
「せっかくだから富士山はもっと富士山らしくしましょうよ。
富士山と気付いた人と話が広がるし」

そんな話をしていると、chickiさんのケータイに電話が入りました。
お友達が渋谷にいるので、お店で待ち合わせです。
ほどなくボーイフレンドがやって来て、
ハグ、そして英語で話しています。
chickiさんはちょっと前まで海外で生活していたそうです。
はんこ屋には、ハグ無しですが、英語が話せるとハグに繋がるなら、
しょうがない、よこしまな英会話レッスンでも始めますか(笑)
でもそんな時間が。。。

そのボーイフレンドに、前に作った代表印を見せると
「Crazy!すごくイイと思うよ」と言いました。
クレイジーは誉め言葉なんだとあらためて気付きました。

その日は、もうへとへとで、
想像的なことを考えることは出来なかったので、
珍しく1週間後に印稿を見に来てねと帰ってもらいました。
かわいい子に何度も会いたかったからという疑惑は残りますが(笑)

ここで話は変わり、
初詣での時に家族に話したはんこ屋としての目標は、
お札(紙幣)に使用される印鑑を彫ることです。
日本の紙幣なのに、いつまでも中国の書体、
篆書のはんこで良いのでしょうか。
印相体それも篆書をベースにしないオリジナルで彫りたいのです。
できれば、紙幣毎に違うはんこを。
タイミングと偶然が重なれば、
可能性はゼロではないと思っています。

はんこのコンクールで賞を取り、印章組合の推薦を受けるのが、
オーソドックスな道でしょう。
でも、そうしてしまえば
篆書で彫らなければならない流れになるでしょう。
それでは意味がなくオリジナルで、
なんなら日本らしいモチーフも入れても良いのですが。
そんな事を考え始めた時にお札に使われている富士山とは。

さて話は戻り、角印1行目は印相体で「合同会社」、
2行目はロゴを多少アレンジして富士山を強調し、
3行目というと「之印」とするものですが、
自分なりに雲と波が流れている感じに挑戦したく、
雲と波の意匠の資料を開き、
基本的にはどちらも曲線で表しても
雲と波には確かな違いがあることがわかりました。
で、3行目は雲と波の曲線にして
その中に「之印」も入れておくと思い付きました。
あら、上手に書けてしまいました。
年賀状用に彫った雲が生きてきた感じです。

「スゴイ!」と驚きのままchickiさんの印稿に確認は済み、
後は彫れるかどうかです。
ロゴのところで、線の太さの強弱を付けてあげると
書いた時よりよくなりました。

受取りの際にもちろん、気に入って頂きました。
「クレイジーが誉め言葉とわかりましたので、
 ブログのタイトルをHow Crazyにしようと思っているんですが」
「まさに(このハンコは)How Crazyですね」
「ビックリマークもつけたほうがイイですか」
「三つくらい(笑)」
chicki.JPG

さてさて、
はんこ屋のお札に使用されるハンコを彫りたいという考えは、
ただのクレイジーな思いつきで終わるか、
How Crazy!と驚いてもらえるか、
それが決まるのは、まだまだ先のことです。
精進!

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posted by 一日3本 at 10:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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