2008年11月26日

印肉の由来

新朝日という名称で朱肉を作っている塚原工業(株)という会社が
あります。
当店では、扱っていないのですが、
たまたま知り合いの持っていた朱肉と一緒に
『印肉の由来』が書いてある紙が入っていました。

はんこ屋職人としては、是非覚えておきたい事ですので、
その紙をもとに、印肉の由来をまとめておきましょう。

1.印泥(いんでい)の語源
  中国では、紙が発明される以前、周、秦、前漢の時代、
  印を粘土のような泥に押し、印影は立体的だったそうです。
  これが、中国で印肉を印泥と呼ぶ語源と思われるそうです。

2.紙の発明とともに
  中国の三大発明は、紙と火薬とあと一つが思い出せません(笑)
  (羅針盤だったか?)
  とにかく、後漢の時代に紙が発明され、
  印も紙に押されるようになり、その頃から朱が用いられました。
  天然の辰砂や朱土をニカワで練ったもので、
  水印または練朱と呼ばれていました。

3.印肉の発明
  宋の時代に、今日使われているような、
  油を入れて練った印肉が発明されました。
  そして、上質なロウ石(寿山石)が発見され、篆刻が盛んになり
  印影が鑑賞されるようになりました。

4.日本に渡来の時期
  文武天皇の頃(紀元697年)と伝えられているそうです。
  奈良正倉院の古文書に押されているもの印肉は、
  油が入っていない水印式です。
  鎌倉時代以後の古文書には、油が入った朱肉が使われいます。

5.印肉の色によって使用目的を区別
  室町時代から印肉の色によって使用目的を区別することが
  行われてきました。
  織田信長は、公文書には朱印を、私文書には黒印を用いました。
  (今でも黒印肉あります)
  当時、朱印は武将か貴人のもが使用でき
  他の人は黒印を用いました。
   
  茶人は、還暦前は朱印、
  以後は黒印とうい不文律があったそうです。
  (現在のことは知りません)

6.八宝印泥
  中国には、上質な印肉に金箔やその他の宝石類を混ぜ合わせて
  作った印肉があり、八宝印泥というそうです。

7.朱
  古来中国では、朱は黄金と共に
  不老不死の霊物として尊重されていました。
  日本でも朱は禁色として一般には用いられず、
  最高位の色とされていました。
  縄文、弥生の土器の朱彩など貴重な色として用いられました。
  神社に朱が用いられるのは、魔除けの色だからと聞いたことが
  あります。

  日本では明治時代以降印肉が一般的になりました。
  上質な印肉には、天然の朱を用いているので、
  紙に押印したものが、虫に喰われたり、
  褪色したりする事もなく、
  その印影は千古不易のもので変わることがありません。

さて、お客さまにこの印肉話、どのくらい説明するかが問題です。
これすべて、話していると、
ますます長い接客時間になってしまいますし、
知っていることはおしゃべりなので、話したいし、
あらたな問題を抱えてしました(笑)

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posted by 一日3本 at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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