2008年10月24日

印相体職人養成講座9

<姓と名のバランス>
日本の名前は、姓と名の文字の数がバラバラで
姓でも1文字から4文字(勅使河原さんなど)くらいまで色々、
名も1文字から3文字くらいでしょうか。
戸籍法では、文字数の制限はないようですが、よく知りません。
日本国籍でも、カタカナで長い名もありえます。

とにもかくにも、一番多いのは姓2文字、名2文字でしょう。
これが基準になっていますので
それ以外のかたは、色々な場面で、バランスが取りづらいと
なんとなく、思っている人が多い様です。

フルネームで印章を作る場合、右に姓、左に名が基本です。
印鑑では、どのような姓名がバランスをとるのが難しいかというと
文字数の違いよりも
姓全体の画数と名全体の画数が、かなり違う場合です。
特に横棒の数の違いが難しさにつながります。

例えば「田中真理子」さん、
姓が横棒5本、名が真6本ち理5本子2本で13本。3倍近くです。
数え方は適当です(笑)
印相体にしても、それほど変わらないので目安で考える場合は
適当な数え方で十分です。

印相体では、文字の太さを全体で同じように見せるのが基本ですから
このようにバラつきがある姓名は、
画数の多い側の文字の太さが基準となりますので、
文字数の少ない側、例では「田中」さんが
細めで空間が出来てしまいます。
このことは、ある程度は、しょうがないことです。
対策としては、印象として、同じ太さになれば良いので
「田中」さんを名よりもやや太くする、
「真理子」さんはなるべく、横棒が少なくなるような字を使い、
「子」をやや右、中心に寄りにすることです。

ところが、良いことを思いついてしまいました。
きっかけは渋谷区に印鑑登録をする実印に家紋を入れたものを
彫ったことです。
家紋を中心に入れ、姓2文字名3文字をお彫りする時に
右側に姓、左側に名という束縛から解放され、
家紋を中心に、ほぼ5等分に入れると
あら、いい感じ。
(家紋入りの実印、区役所で担当の方が後ろで
「名前はちゃんと彫ってあるよな」と検討している
 様子だったそうですが、無事登録できました。
 渋谷区役所大好きです)

家紋がなくても、
文字数で等分気味にレイアウトすると
窮屈感がなくなり文字がいきいきしてくるのではないかと
思ったのです。

このブログ用にざっと書いてみました。

mariko.JPG
左が普通のレイアウト、右が等分法。

何かサンプルでも彫れば良いのですが、
見本を彫る時間があるのなら、
実際の注文品を1本でも多く彫った方が良いので、
そうもいかず、姓と名でバランスの難しい名前の方が
注文に来るのを待っていました。
一見さんではなく、できたら、すでに知っている方を。

願いはかない、とうとう来ました。
姓1文字名3文字で、名に横棒いっぱいでかなり難しく、
今年の春頃にざっと書いた時には、
「姓名で彫るのは難しいから名だけの方がいいかな」と
言っていた人です。

「アイデアがあるんです」と姓をやや大きくして
ほぼ4等分にしてざっと書いてみると、
初めてこんな風に書いたのに上手です(笑)
お客様も
「姓だけ大きいと、その家に束縛されているようですが
 これだと、姓だけが目立つのではなく
 姓、名が一体となっていて、とても素敵です」
「ぼくも、つい最近、姓は右、名は左の束縛から解放され
 自由になったんです(笑)」

これで、どんな姓名でも大丈夫とさらに胸をはって!

印相体職人を目指している人は、
是非、この等分法を試しに書いてみましょう。
○を書いて、円の中心から文字数の等分に近いガイド線を引けば、(少ない方をやや大きめ)
きっと書けるはずです。
でも、かなり難しく、上級者用です。
まずは、
普通のレイアウトで修業をつんでからのチャレンジが良いようです。

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posted by 一日3本 at 21:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 印相体職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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