2008年10月23日

笑っているはんこ屋さん

「これと同じはんこ作って」
『社長印』と楷書で縦1行に彫ってある印影を持ってきて、
言われました。まったくの素人の機械彫りです。
「同じはんこを作ることは、
 作ったはんこ屋さんが偽造の罪になりますからできません」

「偽造とかではなく、似た感じでいいから」
「これは機械彫りですから、手で彫って同じようには、できません」

「同じじゃなくて、似てればいいっていてるだろ」
「それに、できあがるまで1週間かかりますが」
「なんでそんなかかるんだ」
「たくさん、注文がありますので」
「なんとか早くできないの」
「できません。
 それにこんな機械彫りなら、
 安売りのチェーン店で頼んだ方がいいですよ」
親切に教えたつもりが、この一言があだに。

「どこにあるんだよ。地図書けよ」
「明治通りを恵比寿方面に行った方だと思いますが。
 それは、たとえば、高級店にきて、
 もっと安いお店教えろと言っていると同じことですよ。」
「じゃや、名前(チェーン店名)を書けよ。そのぐらいできるだろ」
黙って書いていると
「返事しろよ。それが客に対する接客態度かよ。
なんで笑ってんだよ」
「いつも笑っているので。」
(今日この話を何人もにして、ストレス解消していましたが、
 皆さんここで笑います。シリアスな状況でも笑いを大切に)
 
小さい声で(お客さんでもないけど)
「できないから、他のお店を紹介しますだろ」
「プロがその印影を見たら安いはんことすぐに判って
 安いところ紹介しろといわれてもね。
 怒っても、お互い時間の無駄だから」
「安いなんて一度でも言ったかよ」
「あっ言ってませんね。でもその印影を見れば安いって」
「言ってないだろ、あやまれよ」
「どうもすいませんでした」ぺこりん
やっと帰って行きました。
まさか、注文に来て断るはんこ屋があるとは、
思わなかったのでしょう。
でも、しないことはしないのです。

大人なので、責任が発生する可能性があるので
本来はあやまらないのですが、
怪我したら大変なので、帰すためにあやまってしまいました。

こんな人から始まった一日、普通なら落ち込むのでしょうけど
実は、これ良いお客様が来る予兆なのです。
絶対、うちのお客様にならない人までが来るということは、
それだけ人が集まってくるということです。

で、今日は二人のたまたま来たお客様が、
良いはんこ屋さんと出会えたと喜んで注文して帰られました。
見事なはんこ屋さんです(笑)

ありえないはんこ『社長印』
1.右肩上がりの楷書である 
  通常は篆書または古印体でしょう。
2.縦1行
  普通は『社長之印」として2文字ずつ2行でしょう
3.社長という役職印はまず作らない
  社長という登記上ない役職名で、まず作りません。
  作って『代表取締役社長』『取締役社長』『取締役』です。

びっくりしました。





posted by 一日3本 at 23:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック