印材屋さんに聞いてみました。
「11ミリ丸の印材、在庫している?」
「本柘ならありますね」
「えっあるの!何に使うのかな」
「それは、わかりません。
たまに11.5ミリ丸の注文もありますよ。
これは在庫がないので、作ることになるんですが。
12ミリ丸と区別をつけるためかな」
「本柘の3.5分丸は10.8ミリ丸くらいあるよね」
「東京の柘屋さんは1分を3.1ミリで計算しているので
3.1mm × 3.5分で10.8ミリ丸になるんです。
一方、黒水牛などは1分を3ミリで計算しているので
3.5分は10.5ミリ丸なんです」
「知らなかったよ。
同じサイズで、黒水牛が小さく見えるのは、
黒でしまって見えるからと、父の代から説明してきたけど。。。
彫刻機にかけるようになって、ノギスで印材の寸法を測ると
本柘の印材だけ、やや大きいのは、他の印材に比べて安いので
増量サービスと思っていたよ(笑)」
「黒でしまって見えるのも事実ですけど。
建築の世界でも関東と関西では、サイズが違うように、
印材でも加工業者により違うんですよ。
本当は、ミリで統一して欲しいんですけど」
ということで、初めて当店で使用している御蔵島さんの本柘が
他の印材より少しだけ大き目な理由が、明らかになりました。

左は印材のサイズを測る当店に昔からある道具。
0.3ミリくらい気になりません(笑)
大野木式時代に、印稿を書く場合
実際に彫る印材をがんぴに朱で押して
そこに墨(筆ぺん)で印稿を書き、
そして印材に転写しましたので
細かいサイズは、あまり関係しませんでした。
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