ハンコのお手入れの仕方が書いてありました。
印材別の一覧表などにして、購入の際に説明しましょうとアドバイス
親切な指導です。
その記事をはんこ屋職人オリジナル説明を交えながら
簡単にまとめてみましょう。
まず使用上の注意点
@朱肉を付け過ぎない
付けすぎると印面に朱肉が残り、ハンコが痛みやすくなります。
朱肉を付ける時には、軽く5〜6回たたくように
リズミカルにつけます。
一度で強く朱肉を押し付けてダメです。
また朱肉とはんこの印面が真直ぐ
平行につけるよう意識しましょう。
A印マットなどにクッションを使用する
堅いものと堅いものがぶつかれば、傷つきます。
印マットや、なければ紙を何枚か重ねた上で
押しましょう。
B使用後は柔らかい布で朱肉を拭き取り
印鑑ケースにしまいましょう。
黒水牛を好きな虫がいます。
印鑑ケースの中にしまっておけば、
食べられることはありませんので、ケースに入れましょう。
他の印材もできるだけ、ケースに入れて保管しましょう。
次に印材別がんこな汚れ取り
<象牙>
使い古しの歯ブラシ、印ブラシでゴミを取り除くのが効果的。
柔らかい布を水で濡らし、固くしぼって、拭き取りましょう。
そのあとは陰干ししてよく乾かすこと。
象牙は水分を吸収しやすいので洗剤や薬品の使用禁止です。
(問い合わせで、ジーンズのポケットに入れたまま
象牙の印章を洗濯してしまい
あお黒くマダラに染まってしまい、
どうすれば良いかと聞かれました。どうにもなりません)
象牙は、朱肉を吸い込み、印面の方から中が赤くなっていくのは
運を吸い上げるというとともに、油が入っていて良い状態です。
象牙は湿度の変化に弱く、暖房器具の周囲においておくと
ヒビ割れの原因になります。
ヒビ割れてしまったら直す方法はありません。
湿度に注意して保管しましょう。
<オランダ水牛、黒水牛>
象牙と同様にブラシで汚れを取ります。
油(こだわる人は椿油、当店はクレ556)を
つけた柔らかい布を折り畳み、この上で軽くハンコを叩く。
年に1度、油で印章全体を拭くと油分補給になり、縮み防ぐ。
印面の部分にあまり油をつけてしまうと、朱肉をはじき
うまく押せなくなるので、注意しましょう。
象牙と同様に乾燥に弱いので暖房器具の周囲に置くと
ヒビ割れの原因になります。
防虫剤を入れて、
低温でホコリの少ないところに保管するのがベスト。
<柘(つげ)>
朱肉の油を吸い、固くなり過ぎて、モロくなるので
使用後は、直ぐに朱肉を
柔らかい布、ティッシュで拭き取りましょう。
ブラシを使う時は、慎重にゆっくり使い、
柔らかい布で念入りに拭きましょう。
湿度の変化にもやはり弱いので、乾燥剤を入れたところに
保管すると良いでしょう。
<水晶>
温度差の影響もなく、朱肉も吸い込まないのでお手入れが簡単な反面
ガラスよりは強いものの、落とすと簡単に割れたり砕けたりするので
きちんとしたケースに保管し、取り扱いには十分注意する。
頑固な汚れは、水晶に限りベンジンで拭くと良いが
他の印材には決して使用しないように!
水晶の印鑑自体、現在では、ほぼ機械彫り、
たまに手彫りがあったとしても、浅く粗い彫り方のものばかり。
お客様から聞いた話で、昔お父さまが水晶の印章を作り
受け取ったその日に、落として割れてしまったそうです。
新たに水晶のはんこを作ることはオススメできません。
<シャチハタなど浸透印>
目には見えませんが細かいスポンジ状の浸透印は、弱く
ブラシで擦るだけで、破損してしまうことがあります。
セロテープの粘着面に数度押すことで汚れがとれます。
また、補充インキは、同じ顔料系であっても、
メーカーが違うと目詰まりを起こし、浸透しなくなってしまいます。
各メーカーのその商品用の純正インキを
早目に補充していった方が長持ちします。
簡単な説明のはずが、なが〜い説明(笑)
東京の渋谷駅ハチ公広場下のはんこ店の地図、ハンコ判子のインターネット通販は東堂印章公式サイトへ

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