2008年09月26日

印相体職人養成講座5

<外接点と内接点>
文字と印鑑の外枠が付いているところを、
外接点(がいせってん)といい、
文字同士がくっついているところを
内接点(ないせってん)といいます。

今の印相学では、外接点の位置が重要視され、
八方位を網羅することが重要です。

以前このブログに書きましたが、
生年月日で、内接点数を割り出し、
印相印を作るという流派もあったそうですが
文字と文字を付ける数が決められて
バランスの良い印影を作るのは難しく
偶数か奇数かくらいになり、廃れっていたようです。

最近は、減りましたが、
「画数が悪いので1画増やして彫ってください」
というお客様が時々います。
自分で考えて、そういってくるのは、構わないのですが
占い師さんに言われてきた場合は、困ります。

印鑑の画数は、その字の画数プラス外接点数です。
一番簡単な例は、『一』の両端を枠に付けた印鑑の場合
『一』の字画1、プラス外接点数2(両端)で、
その印鑑としての画数は3画となります。

印鑑にする場合書体によって、画数が異なりますので
印影上、1画増やしても意味がないのです。

もともと字画の数え方は、色々な考え方があり
草冠を例にすると、今の字の通りで3画、離して4画、
昔の字で6画ともうわかりません。
本来の字といってもどこまで、遡るべきなのか。

また外接点数にしても、2つの字から伸びて1箇所接している場合
1と数えるか2と数えるか、これも微妙な問題です。

これらの問題もあり、
現在では八方位の位置が重要と考えるべきでしょう。


内接点で注意する点は、あまり文字同士を付けすぎると
文字としての判別ができなくなりことです。

父が良く言ってこだわっていたのは
「真ん中の縦棒はつけないです」

例えば『木』左右は下(上でも)の文字につけても
真ん中の縦棒は、あえて他の文字に付けないのです。
そうすることで、文字が格段と読み易くなります。
彫っている本人は、文字がわかっているので
あまり感じなくなりますが、文字の独立性を考えて
彫りましょう。

さて、自分の中の疑問は、文字同士は一切付けず
内接点がゼロでも、外接点さえ八方位を網羅するば
印相印といえるかです。
難しいですが、結構面白い印影になると思います。
その答えは、いつか出るのでしょうか。

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posted by 一日3本 at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 印相体職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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