2005年12月06日

はんこ屋職人養成講座9

<印相体2>
個人の実印の注文を受ける際の印相体の説明
1.「ご本人はあまり縁起など気にしなくても、
  ある日誰かが他の書体で作ってある印鑑を見て、
  四隅が空いているから良くないなどと言われると気になるものですから、
  枠に付ける印相体をオススメします」

2.「また偽造の面からも枠に付ける印相体をオススメします。
  うちの印鑑は手で彫るので簡単に偽造ができないのですが
  枠に付いているものほど、より安全性が高まります。
  偽造の手段は印影をスキャナーで読み込み機械で彫るが主流のようですが、
  機械では枠と文字が接しているところが、まだきれいに彫れないので、
  手彫りの印相体は機械だけでは偽造できません」

3.「機械彫りと手彫りの違いが大きくでるのが印相体です。
  例えば篆書は機械に入っているフォントが良ければ、
  文字を適当に配置すれば、残念ながらある程度見れる印鑑になってしまいます。
  実際Webのはんこ屋さんの中には、機械のフォントのもとを書いた
  おじいさんの写真を載せ、あたかもそのおじいさんが彫っているかのように見せて、
  機械彫りのはんこを超高級印鑑として販売している所があるくらいです。
  印相体は流れを作らなければならないので、フォントを並べて、
  ちょっと枠に文字をくっつけたはんこと、
  全体のバランスを考え彫ったものでは、違いがはっきり出ます。」

実際にお客様に印影を比較してもらいましょう。
当店で彫ったもの印相体タ印.JPG

チェーン店の機械彫りタ印機械彫り.JPG(受け取った時の袋の押してあった印影)

「まず枠を見て下さい。
うちで彫ったものは、細くて均一。
チェーン店の機械彫りのものは全体に枠が太く、
上の方に特に太いところがある。
なんでこんなことになるかというと
印材は丸に見えて完全な正円ではなく、
機械は真ん丸に彫るので、枠に太いところと細い所ができてしまう。
手で彫る場合ある程度太く粗く彫って、
枠を先だけ細く彫るつまり円錐形なので細くても強いものになります。
本来、印相体は枠を細く文字を太くし、そのコントラストで
生き生きした印鑑なるものです。」

次にお客様に名前を書いて頂き、
楷書とはすごく異なる字をざっと目の前で書いてあげましょう。
実際に彫れる人、
少なくても印鑑にたいする知識のある人しか書けませんから、
お客様への信頼度アップです。
まず「子」くらい印相体書けるようにしましょう。

はんこ屋職人にとって唯一無二、
同じものがない はんこを提供するのは、もちろんのこと
偽造されにくい はんこや
機械のフォントにはないオリジナルの書体で彫ることも重要です。
その努力が機械彫り店との差別化、すみ分けにつながります。

お店の地図、インターネット通販は東堂印章公式サイトへ

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posted by 一日3本 at 17:16| Comment(0) | TrackBack(0) | はんこ屋職人養成講座 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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