電話での問い合わせで
日本人はもちろん、外国人でもその事が分かり、その人達はお客様にはなりません。
時間的に余裕のある時には、意識的にはんこの知識が合って親切な感じを出し、他のところで作ったハンコを手にした時に後悔させるように話します(笑)
日本において、安くて良いはんこは無く、高くて悪いはんこはあります。ここがはんこ屋選びの難しいところです。
外国人旅行者が増えたからと言って単純にお客様は増えません。
ターゲットは、はんこというものを知っている外国人旅行者で、自分のアート作品に押したい人。
日本に来た記念のはんこが欲しくて、英語が通じそうな所。
手彫りのご注文の方には、納期との戦いなので、
できる限り急ぎ、それでも間に合わない時には、EMSで、送ります。
例え機械彫りのご注文であっても、はんこの枠を軽く手で整えます。そして渡す時に、はんこの押し方を伝授します。
日本人も外国人もはんこにこだわりのある方がお客様になります。
あえて、商売としては難しい道を選んでいますので、お客様の来店数に波がありますが、仕事の面白さ優先なので、それはそれです。
そんな中、まだ小さなお孫さんの銀行印を作りに来て頂いた日本人さんがいました。
娘さんが国際結婚して、カタカナのファミリーネーム、漢字のファーストネームです。
うちに来て、ホント良かったですねと心の中で、
カタカナと漢字のフルネームで上手に作れる所は、ホント少ないはずだからと思います。
その方からこのお店を知ったのは、娘の旦那のオーストラリア人が最初に、ここで作り良かったからと紹介されて、今回の前にも孫のはんこを作っているのよと言われました。
外国人にも、手を抜かず、丁寧な仕事をした成果が出ました。
なんか理想的な展開だなと、難しい道を歩いている意味を感じました。