はんこの形は丸、四角、楕円(小判型)、割印(陸上のトラック形)、引首印(長方形)、竹の断面(落款印などに使用)、石で形が歪なものまで色々とあります。
基礎講座ですので、丸と四角に絞ります。
1.丸で思い浮かべて頂きたいのは紙幣
紙幣の表面に使われているのが丸で「総裁之印」と彫られた印影です。
これは職人さんが本当に彫ったものから、デザインがとられているそうです。
これに近い感じにデザインできれば、カッコよく出来上がると思います。
蛇足ですが、
昔はお札に使われているので、篆書体は縁起が良いと言っていました。
印相体にせず、四隅しか枠と文字が付いていない篆書体にしたのは、お金が流れるためだとする説を読んだことがありますが、これはあやしいです(笑)
2.四角は落款印のイメージ
企業やお店ようの四角いはんこ風デザインを作る場合、落款印をイメージしましょう。
落款印には文字を朱色にする朱文と文字は白くする白文があります。
どちらでも構いません。
本来はフルネームで白文、雅号を朱文で縦に並べて押すのが流儀だったようです。
3.四角は御朱印のはんこのように
御朱印に用いられているはんこの多くが、オーソドックスな篆書体のはんこです。
残念ながら、パソコンフォントを使ってただ並べたものも、たくさんあるようです。
神社、仏閣からご注文を受けた場合は、まず昔に本当に彫ったはんこがないかを調べ、有ればそれをベースにキレイに整えてみましょう。