2021年07月17日

リピート、今、はんこ職人としてできること

山梨の印材問屋さんは、ハンコレスの流れの中、情報発信力が素晴らしく、確証バイアスが働いて読み飛ばしたくなる衝動を抑えて、ダイレクトメールを読むようにしています。
印材問屋がどうにかできること、すべきことではなく、はんこ屋さん達が行動を起こすべきという考えも賛同できます。

ペーパーレスとハンコレスを同時にするならば、それは時代の流れと諦めつつも納得できます。
しかし、紙は残っているのに、強引ななハンコレスはただコロナ禍に乗じた政府のパフォーマンスにさえ、思えます。

はんこの代わりとして、サインにするためには、今度はサインを登録するシステムが必要。
セキュリティーの甘いマイナンバーカードは、保険証にしかならない気がします、

銀行はスマホをはんこの代わりにしているのでしょうか?
ネットにある情報は、毎日のようにどこかで、何かが流出しているようです。
そのことがハッキリとわからないことで、怖さを助長します。
ちょっと前まで、銀行は生体認証に力を入れていたみたいですが、あれはどうなっているのでしょうか?

はんこには、2面性があります。
事務作業の効率化と大切な時に押印する場合の面倒な点です。

東京都関連のところで、ペーパーを残っているのに、ハンコレスで、上司は今まではんこで良かったのに、今はひたすらサインしていますと聞きました。ハンコレスによって事務作業が大変になるケースもあります。

大切なことは面倒なことに意味があると言われている方がいました。
印鑑証明書などを役所に取りに行き、実印を押す。ネットでなんでも済むことをあえて、紙でするその面倒さが実は重要では。
信用金庫の窓口の人がオレオレ詐欺を未然に防いだというニュースを見た気がします。
人を思いやる力が重要ですが、もし窓口に来ないで済んでしまっていたらとどうなってしまっていたのでしょう。
タクシーの運転手も未然に防いでいます。

今、はんこ職人にできることは、真摯にはんこ作りに取り組むことです。
政治家に働きかけたり、声をあげることも重要かも知れませんが、それよりもオーダーで作ったはんこは一本ずつ全て違うことをアピールしましょう。はんこは唯一無二の存在であることが前提で今のはんこシステムが成り立っているはずです。
それができるのが、はんこ職人です。
体系かされていない、はんこの印影をデザインできるのは、特別な能力です。
自分はデザイナーと思って仕事をしていきましょう。

そうそう、最初にほとんど使っていない山梨の印材問屋さんのことを書きましたが、山梨県でははんこのことで予算がつき、更に議員さんから名刺に押すはんこの注文を受けたそうです。そこで名刺に押すはんこを展開するそうです。
はんこ屋さんに10ミリ角の石と木のはんこを手彫りで彫ったはんこを卸すとなっていました。
その見本が石は手彫り風でしたが、木の見本がどう見ても、機械彫りに見えてしまいます。
ホントのところはわかりませんが、木を石に彫ったように見せる模刻ではありません。
そもそも10ミリ記憶が曖昧ですが、本来ならば伝統的な9ミリか10.5ミリにすべきです。
そこの会長さん?がはんこコンシェルジュとして活動されていて、ネーミングがいいです。
メールを直ぐに削除してしまったので、記憶が曖昧なところがあるので、ホームページを見て見ると、あらら。
会社の代表印のように外側がはんこコンシェルジュで中は花押、レイアウトはいいのてすが、ちゃんと彫れてなく、汚いです。
なんかな、こんな時こそ、ちゃんとしたものを作らないと。
そうそう、はんこの業界誌のカレンダーの中の書体見本が機械彫りの字で呆れたことを思い出します。
はんこ職人のみなさん、唯一無二で美しいハンコを作っていきましょう。

そして、印章組合さんのような団体は、国に対して、なんらかの保証を求めるべきではないでしょうか。
はんこ屋さんがあって、押印が求められていたのに、法律で押印を極端に一挙に減らすのは、保証すべきことなのではないでしょうか?
区役所や市役所近くのはんこ屋さんへの影響だけでなく、ハンコを扱っているお店全体のことです。コロナが落ち着いても、解決する問題ではありません。
posted by 一日3本 at 07:11| ハンコレスの時代に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする