はんこ社会が成り立っているのは、はんこが唯一無二なもの、他にないもの、簡単にコピーできないものであることが前提です。
ところが、簡単にコピーできるはんこを作る機械彫り店がほとんどになり、100円ショップの認印は型にプラスチックを流し込んで作るために、同じチェーンなら同じ認印が手に入るようになってしまいました。もちろん、シャチハタの普及もあります。
ハンコレスを叫ばれる根底には、はんこが他にはない一つだけのものである前提が崩れていることにあるのではと愚考します。
同じものが簡単に手に入るはんこを押す意味なんてないのに、なんで押すのになって当然です。
このハンコレスの流れは、実ははんこ屋さん自分達の手抜きが招いたことではないのでしょうか?
原因を他に求めることは簡単です。
でも原因が自分以外にあるとすると、解決がとても難しくなります。
自分達に原因があるならば、そこを直していけば良いのです。
一人でも多くのお客様に、このご注文頂いたはんこは、世界に一つだけのはんこですと伝えていきましょう。
脱はんこをして、はんこの代わりになる決定的なものは、まだ存在していない今こそ、チャンスです。