昨日、お参りに行くと、放送が流れ始めました。
初めての出来事です。
緊急事態宣言のことかなと直ぐに思ったのですが、歩きながらの喫煙、飲食の禁止の案内でした。
ここは公園ではなく、神域です。特に喫煙、森を守りましょうという感じの内容でした。
ここでは、歩きタバコは流石に見ていませんが、何かあったのでしょうか?
そう言えば、地元で朝犬と散歩をしているとタバコの吸殻をたくさん見かけ、草の上にのっているものさえありました。
などと思っていますと、直ぐに英語で同じ内容の放送が始まりました。
分かりませんが、この放送は外国人旅行者向けを主としていると思うと納得できる気がします。
英国放送をちゃんと聞かず、神域を英語でなんと表現しているか聞き損ないました。
それにしても「神域」使ったことのないいい言葉に出合ってしまいました。
週に一回、神域を訪れるってすごくないですか(笑)
はんこ屋のお店に来店される前後に、明治神宮詣でのお客様も時々います。
その方に対して神域帰りで、清らかな感じがしますとか
これから、神域に行くのですね。自然と清らかになりますよねとか、言うとお客様のテンションも上げられます(笑)
その帰り道、日本酒の樽が並んでるいる前を通り過ぎてから、あれっと思い戻りました。
樽に向かって左側に、赤い丸枠の中に、赤い字が篆書体風な字、ハンコ風デザインがあります。
それが、どれも酷いです。
はんこのデザインについて、何も知らない人が
ただフォントを並べてしまった感じです。
一通り見て見ると、2つだけ、これは昔のはんこをベースにしたデザインかなというものがありました。
はんこ風デザインのないものもありました。
しかし、半数以上が酷い偽物はんこデザインです。
神域に偽物とは恥じずしくないのかと、覚えたての神域で表現してみます。
たまたま撮った写真に板倉酒造さんというのが映っていましたので、どこがおかしいか説明してみましょう。
下の2つ、丸の中に篆書風に「板倉酒造」さんとなっています。
1.篆書体は四角を枠と文字付ける
篆書体の基本は丸の中に四角く文字を入れ、四角に枠と文字をくっつけることです。
残念ながら四角を付けることを知らなかったようです。
2.縦棒より横棒を少し太くする。
これによって全体的に太さが均一に見ます。
残念ながら木偏が太く見えます。
3.横棒は両端を少し下げる。
横棒が真っ直ぐでないことで、味わいがでます。
「板倉酒造」さん、酒造はだいだい伝統的な篆書ですが、板倉は篆書と丸ゴシックが混ざっていてはんこ屋が見るとおかしいです。
篆書のフォントさえ使わずに、酒造に合わせてアレンジしたつもりのようです。
写真左上は
関谷謹醸となっていますが、篆書でさえありません。
右上はもっとひどく、芳醇となっていますが
丸ゴシックにほんの少し、篆書っぽいところもあり、斜めにレイアウトする場合は、漢字をもっともっと縦長にして空間を少なくします。
神域で駄目な日本人作品を見てしまいました。
樽の真ん中部分のデザインはどれも良かったです。
板倉酒造さんのことは何も知りません。
取り上げてしまって申し訳ありません。
職人がざっと手書きすると、こんな感じです。
違いを感じましたら、次の機会には変えた方が良いのではと愚考致します。
うちで、はんこ風のデザインの価格は、今のところ、一件10万円で、何にでも使って良い売り切りを考えています。
明治神宮さんの御朱印用のはんこは、もともと木で彫ってあった印影を使用して、ゴム印にしたもののようです。
これですと本物感があります。
しかし、多くの神社の御朱印用のはんこが、いい加減なものが多いようです。
神域を意識するとどうなるかと考えて。