2021年07月08日

「どれもいいですけど」は魔法の言葉

ラフデザインをいくつか書いた時に
「どれもいいですけど」という言葉に弱いです(笑)
とても、職人心を揺さぶられ、誉め上手なんだからと思いつつ、テンションが上がり頑張れます。

最初にこの言葉を意識したのは藤崎彩織さんの二度目のご注文の時でした。
最初のご注文の時は、ご来店頂き彩織さんのアーチストとしての意見とはんこ屋の職人としての意見が混ざり合って、二人でラフデザインを考えた感がありました。
ところが二本目のご注文はツアー中なので、お店に行けないので、メールでということになりました。
それって、はんこ屋が考えてダメ出しされ、考えてはダメ出しは辛くないか(笑)と思っていました。
レイアウトが決まってから、3つのラフデザインを書いて送ると、「どれもいいですけど、ピアノが一番上品なAにします」と書いてありました。
もう、誉め上手で、一流の人は職人の扱い方も上手いなと思いました。

同じ時期に、サイン用のハンコを検討していた絵本作家さんにはダメ出しばかりされて、注文にならなかったのと対象的でした。

新店舗に移り、お店に行きたくても行けない場合などはラフデザインをいくつか書いて、選んでもらうことがあります。
すると、この「どれもいいですけど」と出合えます。その瞬間に魔法にかかります。

ノルウェーの人もラフデザインを選んでいただく時に
This was difficult. They are all very beautiful.
However, I have made up my mind 
と英語で魔法にかけてくれました(笑)
posted by 一日3本 at 07:00| 良いはんことは | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする