また、海外利用者がいなくなり、順調に伸びてきていた海外旅行者の手彫り印鑑の注文がなくなりました。
そんな2020年の秋口、ドイツ在住のドイツ人デザイナーさんから、英語のメールが届きました。
35年続いている洋服のブティックのロゴを刷新するにあたり、そのロゴの一つとして、八方篆書体のはんこを考えたいという内容でした。うちを見つけるが大変だったともありました(笑)
ハンコを使わない国からハンコのデザインに興味を持って頂き、ロゴにしたいと、これこそがこれから進むべき道と小躍りしました。
海外の人とメールのやり取りをする上で重要なのは、英語ができないので、Google翻訳を使いますと、最初に書くことです。
すると、変な英語を理解して、優しく見守ってくれる気がします。
まず八方篆書体と印相体の違いについて書きました。
八方篆書体は篆書体をベースに八方位に枠と文字を接するようにデザインする。
印相体は篆書体だけではなく、色々な書体をベースに八方位を意識して付ける。
カタカナ、アルファベットでも印相体にでき、
八方篆書体ならば良い漢字に当てはめる必要がある。
と伝えて、何を彫るか尋ねました。
なかなか返信が来ませんでしたが、その理由が推測できます。
良く意味のわからないメールが来て、そのメールの内容をデザイナーさんが推測して、オーナーさんに説明する。するとオーナーさんとデザイナーさんから質問がメールが来る。
この前はフランスの家具屋さんのオーナーとの直接のやり取りでしたので、とてもスムーズにできました。
まずはサイズと金額について質問のメールが来ました。
どんなサイズでも、可能であることを伝えました。
こんな簡単なことでも、何度かメールした気がします。ドイツからのメールが届かなかったこともあります。
つづく