2020年11月27日
印影公開協力のお願い
2020年11月26日
はんこを綺麗に押すには1.
1.はんこの印面が平らなこと
印影の美しさではなく(笑)、キレイに押すだけのことを考えると、はんこ本体(印章)で必要なことは、印面が平らなことです。
そんな、どのはんこも印面は平らでしょとお思いかも知れません。
見た目平らなくらいでは足りず、ツルツルに平らである必要があります。
100円ショップのはんこモドキは、彫らずに型にプラスチックを流し込んで作っていると思われ、それでは、印面が平らわけありません。
機械彫りのチェーン店にはんこを注文して、うちのお店との違いをわかりやすくしようとした時、印影の美しさの違い以前に、プロが押しても印面が平らでないので、キレイに押せませんでした。
印面が平らでないはんこを手にしてしまった時にどうすれば良いか。
これは意外と簡単で、印面を細かい紙ヤスリ、無ければ紙の上で擦れば良いのです。
父の時代には、天然のトクサの上で、軽く擦って、仕上げていました。
今、印材屋さんに天然のトクサは無く、新トクサと言って、板に紙ヤスリを貼り付けたものになっています。
それなら、自分でもできるので、自分で板に紙ヤスリを貼って使っています。
仕上げ用には、細かい紙ヤスリを板に貼ったものを使用しています。2000番を使っているのですが、最初荒い感じがありましたので、もっと細かい紙ヤスリが良いと思います。
既成のはんこを紙で擦ると、黒い塗料が少しとれます。
売っているそのまま、紙の上で擦る、2回.3回目と印影が鮮やかになります。
私の持っているはんこも擦ってみようと、思って頂いた方、ありがとうございます。
注意点があります。
擦ると、印影が微妙に変わることが多いです。
そのはんこが銀行などに登録している はんこでしたら、擦らない方が良いです。
擦ってしまうと、登録したはんこなのに、印影が違うと通らないことがあるようです。
印面を擦るのは、はんこを最初に使い始める前に。
そうそう、ホントは機械の字を使った機械彫りなのに、最後に紙ヤスリの上で、手で擦るので、手仕上げと言っているところがあると、昔から聞いたことがあります。
はんこ職人のみなさん、意識を高く、真面目に仕事をしていきましょう。
ここが頑張りどころです。
第1回いかがでしたか。
壮大な(笑)プロジェクトは続きます。