それに伴い、鴨居先生のインスタで、そのコミックの表紙が公開されています。
その表紙を見ると、傘をさしかけている雰囲気があって、色々想像できるとても良い絵です。

自分の人生の中で、傘をさしかけるなんてことあったかと思い起こしていました。
最初はないなと思っていたのですが、一度だけありました。
それは大学を卒業して、日立系列のITの会社に勤めて2年目の時でした。
会社から渋谷駅まで徒歩10分弱。
会社帰りの時に雨が突然強く降ってきました。
前を歩いていた同じ会社と思われる若い女性は傘を持っていないようで、これはと思い傘をさしかけて、駅までどうぞと言いました。
どこの部署かと聞くとキーパンチャー室。当時はプログラムを手で書いて、それをキーパンチャーさんが打ってくれました。パソコンが普及していない世界です。
キーパンチャー室は女の園で、社内にたくさんの知り合いがいても、キーパンチャー室にはいませんでした。
チャンスが来ました。僕の運命の人はこの人かも知れませんし、とりあえず、キーパンチャー室の人たちと飲み会を開いてと、夢が瞬く間に広がりました。
ところが、ドタドタと音がして、振り返ると、同期の同じ課の女性が雨でずぶ濡れになって立っています。
するとキーパンチャー室のその女性は、わたしは大丈夫ですからと、駅に向かって歩き始めてしまいました。
お前にキーパンチャー室との恋を邪魔されたと心の中で毒突き、結局その会社での社内恋愛の最大のチャンスを逃し、夢と終わりました。
そうそう、その人の恋路を邪魔した同期の女性は社内恋愛して結婚しました。それも、はんこ屋がこの二人あやしいと言ったことがきっかけで、お互いを意識するようになり、結婚に至ったのですが、なぜかはんこ屋は結婚式に呼ばれてません(笑)
鴨居まさね先生のストーリーは、もっといい話のはずです。予約して楽しみにしています。