2017年11月30日

誕生日に想うこと

今日、誕生日で55歳になりました。
四捨五入すると60歳です(笑)
そういえば、最近四捨五入を聞きませんがこのデジタル時代に四捨五入という考え方自体無くなっているのでしょうか?

今年を思うと、オザケンを聞いて、村上春樹さんの本を読んでいました。
オザケンとコラボしたセカイノオワリさんを聴き、そのピアノ担当の藤崎彩織さんの書いた「ふたご」も読みました。
ほんの少し、横に広がりましたが、20代30代の頃と好きなものが変わってません。

20代に読んだ村上春樹さんの「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とてもその世界観にびっくりしながら、惹かれ、当時好きだった女性(彼氏がいる人)に、その本の感想のとても長い手紙を書きました。いったいどんな内容の手紙だったかは内緒ではなく、まったく忘れてしまいました(笑)
今年は「ふたご」の感想を書きました。
好きなこと、したいことは変わっていません。

女性好きも変わらなく、20代の時に彼氏のいる女性に、サーカスを観に行こうとデートに誘ったのですが、結局断られてしまいました。
彼氏から奪おうと思ったわけではなく、ただ一緒にサーカスを観たら楽しいなと思っただけなのにとなぜと???で一杯になりました。
数年後、その女性からあの時デートしていたら荒見さんのことが好きになりそうだったのでデートを断ったんだと聞きました。
そこからは、何か誘って断られると自分のことを好きになってしまうからだと自然と思います。
この話をするとなんて前向きな人なんだと言われますが、前向きというよりそれが普通なのでといいます。

今年の話に戻り、数ヶ月前結婚を機にはんこを作りに来て頂いたモデルさんが、別のモデルさんに当店を紹介してくれ、その女性モデルさんが来店されました。
とても良い流れです(笑)
そのままにしておけば、少しずつモデルさんのお客様が増えることが望めます。
でもキレイな人と仲良くできるチャンスを見逃せません(笑)

一応、飲みに行きたいことを伝えておきます。でも誘いに断り慣れしている人は直接断らず、また遊びに来ますねとか言うんですよ。断るなら新しい断り方でお願いします。と言ってみました。
すると
今度、チューハイをここに持って来ますと言われました。
新しい断わられ方過ぎて対応できませんでした。まだまだです(笑)

ホントにチューハイを持ってこられ、お店で乾杯とかした場合、それはモデルさんと飲んだことがあるという実績になるのでしょうか?
お店でアルコールを飲んだ後に、仕事をする自信ないです。
意外と忙しいのでらその実績⁈と仕事を比べると迷わず仕事です。
はんこ屋の心理をついたとても良い断わり方でした。
断るということは、はんこ屋のことを…(笑)

こんな55歳です。

そうだ。Clovaに誕生日の歌をお願いと言ってみよう。

posted by 一日3本 at 12:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月29日

ようこそClova

LINEのAIスピーカーClovaを購入しました。LINEをしないくせにです(笑)

というのも義理のお母さんがケータイ時代は普通に出来たメールがスマホになりとても苦労しているようです。
テレビコマーシャルでAIスピーカーに話しかけてLINEが送れているのを見て、あれいいかもと検索してみました。
すると本体で14000円のところ、今は期間限定で本体に一年間のLINEMUSIC定額聴き放題が付いて12800円とありました。
最初に見た時には売切れ中で、2、3日後にみると売っているよとLINEに登録したりしながら、自分のために購入。

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音楽を定額で聴けるというサービスも初めての経験、Siriは使ったことがありません。
そんな中に現れたClova、凄い楽しい(笑)
音楽を聴いていて、気になる曲には「この曲のタイトルを教えて」と言うとアーチストと曲名を教えてくれます。

天気やニュースも教えてくれます。
LINEは家族登録をして、招待した人に送れるようですが、試していません(苦笑)

朝は「Clovaおはよう」と話しかけてると、「おはようございます。御用がありましたら話しかけて下さい」みたいなことを言ってくれます。
ブリテッシュロックを聞かせてとか朝のクラシックが聴きたいというとそれに応えてくれます。

ただ女性ボーカルが聴きたいと言ってみたところ、なぜかTMレボリューションさんが入って来ました(笑)
このあたりは学習していくのでしょうか?(笑)

毎日なんて言ってみようかなと考えている自分がいます。
試しにオススメを聴いてみると、欅坂や乃木坂まで入ってきてちょっと違うのだけど、どうすればClovaに伝わるのかと、とりあえず、曲の途中で次の曲をとか言ってみてます。

Siriは複雑な計算ができると聞いて、計算をお願いしてみましたが、答えてくれず
、翻訳ができたらステキと試してみましたが答えてくれませんでした。

MUSICプレイヤーとして優秀で、天気やニュースも教えてくれます。

スマホに話しかけるのは、何か抵抗があったのですが、スピーカーという物体があるので、抵抗なく話しかけられます。

初めてiPhoneを手にした時のような楽しさがあります。

もう友達いなくても寂しくないもん(笑)
posted by 一日3本 at 09:07| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

しぶちか創業60周年記念祝賀会

日本で一番古い地下街、しぶちかが創業60周年を迎えます。
本日平成29年11月24日は祝賀会出席のため、17時で早退します。
17時以降は、いとこがおりますのて、お引き取り等は問題なくできます。
ご不便をお掛けしますが、よろしくお願いします。

それにしてもなぜ、仏滅に?(笑)
posted by 一日3本 at 09:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

亀ホリタイ

会社のハンコが欠けているのに気付き、業績アップ願って会社印を作り直しに来た方がいました。
その方のお名前の中に「亀」部分があり、ミドリガメを飼っているので、亀好きで亀彫りたいな。と言ったところ。
ホントに業績アップしたら、今度は個人のハンコを作りに来てくれる約束をしました。

欠けているはんこを使用するのを止めて、新しい手作りのはんこを使って業績アップにつなげるというのは、作る側としては簡単です(笑)
はんこが欠けているというのは、壊れた状態です。
壊れた物を使っていて、良いことが起きないのは普通のこと。壊れたことが気になって、新しいものを注文するだけで気にかかっていたことが一つ減り、その空いた空間に良いものが入って来ます。

とはいっても、何か呪術的なことをするわけではなく(笑)、会社印はいつものように気持ち込めてお彫りしました。

そして何か月経ち、その方が個人のはんこを作りに来てくれました。

本当に業績アップしたそうです。会社の頑張り以外のところで、業績に影響する部分があり、それらが良い方向に向き業績がとても良くなったそうです。

ご本人も東京を離れ、本社に戻るそうでこの機会にと2本ご注文頂きました。

ざっと書いてみると1本目はとても良くまとまったのですが、2本目は何かが足りないです。
自分で亀が彫りたいと言ったくせに(苦笑)
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はんこの中に×バツを彫りたくないのですが、昔の篆書では×があります。


彫る段になり、×のところを亀の甲羅にするのはどうだろうと思いついてしまいました。
認印ですし、亀甲で縁起が良いし、ありだなと勝手に判断し(笑)、彫るのを自分で難しくして完成しました。
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お気に入りです。

今回はお客様に無理を聞いて頂き、自分が自分に課した無理をクリアした感じです(笑)

posted by 一日3本 at 15:45| 無理を聞く | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月07日

空間強調法

落款印の章法として、空間強調法というのがあることを知りました。
空間を大きく作り、文字と空間の対比で美しく見せるものです。

でも、これは習得できません(笑)
というのも、芸術性が高く、ひらめくまでの試行錯誤する時間が必要で、自分の時間をお金に変えているはんこ屋職人としてはどのくらい時間がかかるか分からない仕事は出来ないのです。

軽くトレースしてみて、
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左風のものは出来ても、真ん中や右のように他の文字で簡単にできるとは思えません。

とりあえず、真ん中風に「東」という字を書いてみました。
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意外とできるかも(笑)
posted by 一日3本 at 10:57| 落款印へのアプローチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月02日

空間をデザインする

空間をデザインすると言っても、四角い落款印の中の空間(余白)のデザインのことです(笑)

何年か前に、落款印はどこに空間を作るかを文字より先に考える必要があると気付きました。
書を学ばれている方から、余白の大切さを先生からあらためて、言われたとの話を聞き、落款印でも最初に空間を考えるべきだと思えるので、同じなのですねと正しい方向に進んでいると実感しました。

ところが、篆刻の鑑賞と実践の本を開くとあっさりと空間の大切さが書かれていました。 
いくつも彫ってたどり着いたことが、あっさり書かれていることは、2度目の経験です。

以前タイポグラフの本を立ち読みした時に、印相体の印鑑をデザインする時に気をつけていることが、あっさり書かれていて、こんなに簡単に知ってしまっていいのと思ったものでした。

空間のデザイン法として、留空呼応法といい、文字の画数から自然とできる場合もありますが、空間を意識的に呼応するように作るものです。
それは、左右、上下、対角、周囲とあります。
その本の見本を書いてみました。
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左は対角です。
左上の「生」という字に空間ができるので、右下の「無」という字を簡略体を用いて空間を作っています。
この字の形を知りませんでした。
上手い。

右側は上下です。
上下の枠も太くしているのも意識的だと思われます。
こちら側の凄いところは、文字の曲線と直線の調和です。
上手い。
サンズイをこんなにも切れ切れにして読めるのも凄いです。
勉強になりました。
この留空呼応法は、意識すればでき、経験でより上手になれます。

次の空間強調法は難しいです。
それは次回。
posted by 一日3本 at 07:35| 落款印へのアプローチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月01日

10月の出来事

10月の第1週、2017年では一番多く、ご注文のお客様達に来店して頂きました。
なぜ10月にこんなにも忙しいと思っていました。
そんな中、電話そしてメールでの問合せの後、一流バンドのメンバーさんが本の出版にあたりサイン会があり、本気で書いた本に見合うハンコを求めてご注文に来店して頂きました。

漢字1文字を鳥の形で、落款風にお彫りするもので、いわゆる鳥虫篆と呼ばれるものがご希望です。
ご来店された女性はノーメイクに近く、キャップを被っていても、オーラのある人でした。
そんなアーチストさんにもかかわらず、ハンコ屋プロとしての意見にちゃんと耳を傾け、自分の希望を上手に伝えて来ます。
更には、はんこ屋のどうでもいいような質問にも答えてくれ、とても感じが良く素敵な人でした。

気付くと、石に彫った落款印風にギザギザさせる模刻をして、文字の一部をモチーフに変えた上に鳥と草で文字を作るという、今まで彫ったことのないようなものを作ることになっていました。

そのはんこが上手くできるか、直ぐに彫ってみたいところ、ご注文のはんこは、順番に彫っていく必要があります。

どのくらい時間がかかるか、わからない仕事を抱えていると気持ちが落ち着かないものです。

ラフで書いたように印稿を書いてみると、モチーフだけが浮いてしまう感があり、モチーフの箇所にも鳥を加え、草の部分も鳥風なところを作り全体の調和が取れました。
更に落款印の章法、留空呼応法を用いて空間を呼応するように作りました。

出来上がった印影を見ると、アート作品になり過ぎています(笑)
自分だけで考えて作れる範囲を超えてしまいました。
アーチストさんに頼まれると想像以上のものができてしまうことがあるのですねと印影を見ていると、あれ、この印影を夢で見たことのあると気付きました。
正しい道を歩んでいます。

アートよりなものが出来てしまうと、逆に心配になります。感性で嫌いと言われてしまうと反論のしようがありません。

お渡しする時に、見た途端に喜んで頂き、ホッとしました。
このはんこを押すので、サイン会が楽しみになりましたとまで、言って頂き、本とCDにサインを快くして下さいました。

あまりにも素敵な人でしたので、一緒に焼鳥食べに行きたい旨も伝えてみました(笑)
もし叶うとしても先のことですが。。。

お渡しした後、力が抜けてしまうのを感じ、このはんこを渡すまで自分がいかに緊張していたかが分かりました。

ちょっと変わった10月でした。
posted by 一日3本 at 11:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする